◆生物多様性オフセットとは?

◆生物多様性バンキングとは?

◆国内類似事例

◆BBOPとは?

◆BBOPによる生物多様性オフセットの10原則

東京都市大学 環境学部 環境創生学科

高校生のみなさんへ
ランドスケープ・エコシステムズ田中章研究室へようこそ

本研究室教授、学生、OBが取材された環境学部大学紹介の本が出版されました!


田中先生

 世界中のどこに行っても太古の昔からの自然はもう見ることはできません。都市では、道路や住宅の建設によって、自然が大きく改変されています。野生動物や植物は生息空間を失い、急速にその姿を消しています。 私たちは今、自然環境が野生動植物の生息・生育空間であるだけではなく、 私たち人間の健全な生息空間でもあるという事実を再認識しなければなりません。自然環境の保全と両立することができる開発のあり方(持続可能な開発)が社会として求められています。

 このような社会背景を踏まえて、私たちの研究室では、開発によって消失しつつある自然環境の復元・創造をテーマとし、それを促進させるための調査、評価、計画・デザインについてフィールドから政策までの海外を含めた幅広い範囲を対象とした研究をしています。一例として、高速道路建設などの大規模開発事業が計画された際に、その事業が野生動植物に及ぼす悪影響とそれに対する対策(ミティゲーション)の効果を評価する環境アセスメントの手法としてHEP(ヘップ)を提言し、国や自治体の公共事業で使われ始めています。健全な生態系の再構築という観点からの都市景観などのランドスケープ・デザインも主要テーマです。また、土地の確保が難しい都市域における自然環境の復元として、本学の屋上に簡易的に設置できる“ビオトープ・パッケージ”を設計、製作し、野生動植物の生息空間を創出しました。瀬戸内海では大規模な人工干潟の復元における生態学的評価を行っています。さらに開発途上国における国際協力機構(JICA)の開発プロジェクトにおける環境配慮の研究を進めています。こうした研究では、「研究のための研究」ではなく、学界(学会、大学、研究所)、業界(企業)、行政界(国、自治体)との連携を重視した「実社会で使える研究」を目指しています。


ところで、私たちの研究分野である「環境」には文系と理系の区分はありません。文理の枠を越えた「新しい領域」です。つまり、文系の人も理系の人も環境を保全したいという気持ちさえあれば始めることができる分野です。私たちの研究室では、男女の性別に拘わらず、この分野で活躍する若い専門家を毎年輩出しており、第一線の企業などに就職しています。大自然の美しさや失われていく都市の緑や水辺に興味を持ち、自然環境を守るだけではなく、積極的に復元、創造していきたいという気持ちのある方を歓迎します。将来の世代のために一緒に地球の生態系を修復していきましょう。(研究室訪問を歓迎します!)

 

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